猫の現状と助成金


神奈川県及び小田原市の猫の現状

「おだわらねこ」の拠点・小田原市は、小田原城や小田原漁港などの自然と文化に恵まれた観光資源が豊富な街です。
しかし、多くの観光客が訪れる観光名所ほど餌が豊富なため捨て猫が多く、繁殖を繰り返し、50頭以上にのぼる野生化した猫によるゴミの散乱や糞尿などが問題になっています。最悪の場合には車に轢かれたり、他の野生生物に襲われるなどした野良猫の死体も見受けられます。

 

平成24年度、神奈川県動物保護センター(横浜市、横須賀市、川崎市、相模原市、藤沢市を除く地域を管轄)での猫の収容数は1,180頭(そのうち仔猫は1,058頭)。新しい飼い主等に引き取られなかった場合は殺処分となります。
実際に平成24年度は930頭が殺処分、136頭がその他の死亡、合計1,066頭が命を落としています。
県西地域では309頭(神奈川県内全体の26.1%)、小田原市だけでも135頭(神奈川県内全体の11.4%)が収容と非常に多い状況でした。

 

平成25年度は収容数634頭、うち398頭が殺処分、43頭がその他の死亡、合計441頭と収容数・殺処分数ともに大幅に減少しました。県西地域においても収容数は136頭(神奈川県内全体の21.4%)、小田原市は36頭(神奈川県内全体の5.6%)に減少しました。これは各地域のNPO団体やボランティアの方々の努力によるものと見られます。

平成24年度

平成24年度神奈川県動物保護センターに収容された猫の数
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平成25年度

平成25年度神奈川県動物保護センターに収容された猫の数
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小田原市 猫の去勢・避妊手術に対する助成金について

平成26年度、神奈川県内では19もの市町村が、野良猫の去勢・不妊手術費用に対して1頭あたり2,000円から3,000円程度の補助金を交付してきました。

しかし、残念ながら小田原市では補助金の交付はありませんでした。

 

そこで「おだわらねこ」は、平成26年4月1日より地域猫の去勢・不妊手術に対する補助金を行政に求める署名活動を行い、”小田原市の地域猫の去勢・不妊手術に対する補助金を求める陳情“を小田原市に提出、平成26年12月5日の議会で審議され、賛成6名、反対2名で採択され、平成26年12月11日の本議会で、賛成多数(反対5名)で、無事採択され、小田原市における地域猫の去勢・不妊手術への補助金制度が決定されました。(たくさんの傍聴に来てくださった皆様、署名に御協力してくださった皆様、本当にありがとうございます。)署名活動についてはこちらをご覧ください。

 

今後は小田原市および地域の皆様のご協力のもとに、地域の成猫は去勢・不妊手術を施し、一代限りの地域猫として江ノ島などの様な地域の猫とうまく共生できる街づくりに取り組んでまいります。

小田原市平成27年度予算案『野良猫の避妊・去勢手術の補助金』について

小田原市平成27年度予算案『野良猫の避妊・去勢手術の補助金』は、皆様のご協力を得て提出いたしました『署名・陳情書』の内容とは全く異なるものでした。

内容は…補助金を出す条件として、

小田原市内で保護した野良猫を自ら飼い猫として飼う場合に限り、1人、1年間に1頭、オス2000円/メス3000円。

助成金について詳しくはこちら、小田原市のホームページをごらんください。2015年9月1日より、補助金の申請の受付を開始しました。

 

引き続き平成28年度以降も、「人と猫の共生」を目指し、助成制度への要望含め、TNR活動を行って参ります。変わらぬみなさまのご協力・ご指導をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

ーすべての地域猫が幸せに暮らせる小田原市へー「おだわらねこ」より願いを込めて。

◎野良猫の去勢・避妊手術(TNR)のご依頼承ります

不幸な命をなくすため、野良猫の去勢・不妊手術は不可欠です。

「おだわらねこ」では、小田原市各地域の方々からご依頼をいただいてのTNR活動も行なっております。ただ、現状は上記の通り、活動への助成金がない状態のため恐れ入りますが、去勢・不妊手術に関する費用につきましてはご依頼いただいた方にご負担をお願いしております。

地域猫のTNRのご依頼やお問合せ、ご質問につきましては、こちらからお問合せください。